街紹介(Williamsburg, VA)
1. 概観
William and MaryのあるWilliamsburgは、米東海岸中部Virginia州の東部に位置する人口15,000人程の小さな街です。最寄の大都市はWashington, D.C.で、そこから車で2~3時間ほどの距離(約240 km)にあります。年間の平均気温は15℃程度で、(アメリカ国内の他地域に比べて)夏の暑さや冬の寒さもそれほど厳しくないため、年中を通して快適に過ごすことができます。また、非常に治安の良い地域としても知られています。
William and Maryに隣接するColonial Williamsburgエリアには、独立戦争以前・イギリス植民地時代の歴史的建造物が多く保存されており、当時の服装を装って英国訛りの英語を喋るガイドたちによる「生きた博物館」として毎年多くの観光客を迎えています。例えるなら、アメリカ版「日光江戸村」のような観光地です。
(地域の歴史については、「3. 歴史」をご参照ください。)
近隣にはWilliamsburg Premium Outletsをはじめとした大小さまざまなショッピングエリアや、Busch GardensやWater Country USAなどの大型アトラクション施設も点在しています。そのほか、数多くのゴルフ場(年に一度、LPGAツアーも行われます)や、東海岸随一のビーチと言われるVirginia Beachまで車で1時間程度でアクセスできるなど、スポーツ好きの方にもとても魅力的な環境です。
2. 生活
住居に関しては、大きくOn Campus(学内の寮)またはOff Campus(学外のアパート)の2つに分けることができます。
(Off Campus住居の例:The Pointe At New Town)
Williamsburgでの生活には、自動車が必須です。ただし、交通量はさほど多くないため、ペーパードライバーの方も安心です。
学校から車で10分程度の距離に大型スーパー(WalmartやTargetなど)が複数あるため、生活必需品に困ることはありません。また、隣町のNewport News(車で30分程度)まで行けば、日本食材を購入することも可能です。
Williamsburgの治安が良いことに加えて、語学学校、幼稚園、医療施設、コミュニティイベント等も充実しており、家族帯同でも安心して暮らせる環境が整っています。
Williamsburgでの生活についての詳細が知りたい方は、お気軽に「在校生」までお問い合わせ下さい。
3. 歴史
イギリス人によるアメリカ大陸初の永住植民地となったJamestown、Virginia植民地の首都として栄えたWilliamsburg、そしてアメリカの独立を事実上決定づけたイギリス軍との戦闘の舞台となったYorktownは、「Historic Triangle」と呼ばれ、アメリカの原点を知ろうと、世界各地から毎年多くの観光客が訪れています。
(1)Jamestown
「すべてはここから始まった」。アメリカ大陸初の英国系植民地で、米国移民社会の原点としてアメリカ人にとっては大変意味のある場所です。Chesapeake 湾に注ぐJames川の河口近くに位置し、1607年に植民が開始されました。入植当時の要塞・建物が再現されたJamestown Settlementは、 Williamsburgの中心から車で6kmの距離。James川畔には要塞・建物だけでなく、復元された3隻の木造船が係留されており、当時周囲に居住していたインディアン・ポワタン族の生活も知ることができます。ディズニー・アニメ「ポカホンタス」は、Jamestownを舞台とした、西洋人男性と初めて結ばれたポワタン族女性の物語です。当時のJamestownは低地で伝染病等が発生しやすい環境であったため、植民地政府は1699年に現在のWilliamsburgに遷都します。Jamestownの地名の由来は、当時の英国王ジェームス王の名をとったものです。(ちなみに、Virginia州の地名は生涯独身を通した女王エリザベス1世に由来します。)
(2)Williamsburg
1699年、最初の入植地だったJamestownから6km内陸部に入ったプランテーションに遷都が行われました。新しい都はオレンジ公ウィリアム三世の 名をとってWilliamsburgと命名されました。これがWilliamsburgのはじまりです。Williamsburgは、その後、独立戦争によりアメリカ合衆国が誕生する1780年までの約90年間、在アメリカ英国植民地政府の首都として繁栄し、パトリック・ヘンリー、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェ ファーソンらが意見を交わしたアメリカ独立思想の発信地でした。その後、アメリカ合衆国独立に合わせてVirginia州の州都がRichmondに移り、歴史の表舞台から消えてしまいます。
Colonial Williamsburgが誕生したのは、英国植民地として繁栄し、建国の精神を生んだ「アメリカ合衆国発祥の地」の保存を呼びかけた、当地の ブルトン・パトリッシュ教会牧師のW・A・R・ゴッドウイン博士と、その呼びかけに応じ財政的援助を行ったジョン・D・ロックフェラー・ジュニアの功績です。結果、Williamsburgは年間400万人が訪れる「アメリカのルーツを知る」歴史探索観光地として復活しました。
(3)Yorktown
18世紀後半、フランスとのアメリカ大陸の覇権争いに勝利したイギリスは、戦費増大に伴う財政難から植民地アメリカへの重税政策を強め、それに反発するアメリカとの間で、ボストン茶会事件を始めとした小競り合いが続いていました。
1776年になされた独立宣言によって、ついにアメリカは本国イギリスとの本格的な戦争(Revolutionary War)に突入します。当初劣勢だったアメリカ軍は、フランスの支援と総司令官ジョージ・ワシントンの強い指導力のもとで徐々に力をつけ、イギリス軍と互角に渡り合えるまでになっていきました。そして1781年、Williamsburg近郊のYorktownにおいて、アメリカ義勇軍とフランス軍との挟撃にあったイギリス軍は、ついに降伏することとなります。このYorktownの戦いは、アメリカ独立戦争末期における最大の激戦でもありました。
American Revolution Museum には、アメリカ独立に至るまでの背景や、当時の生活様式が展示されているほか、当時実際に使用された大砲の実演を見ることができます。
1. 概観
William and MaryのあるWilliamsburgは、米東海岸中部Virginia州の東部に位置する人口15,000人程の小さな街です。最寄の大都市はWashington, D.C.で、そこから車で2~3時間ほどの距離(約240 km)にあります。年間の平均気温は15℃程度で、(アメリカ国内の他地域に比べて)夏の暑さや冬の寒さもそれほど厳しくないため、年中を通して快適に過ごすことができます。また、非常に治安の良い地域としても知られています。
William and Maryに隣接するColonial Williamsburgエリアには、独立戦争以前・イギリス植民地時代の歴史的建造物が多く保存されており、当時の服装を装って英国訛りの英語を喋るガイドたちによる「生きた博物館」として毎年多くの観光客を迎えています。例えるなら、アメリカ版「日光江戸村」のような観光地です。
(地域の歴史については、「3. 歴史」をご参照ください。)
近隣にはWilliamsburg Premium Outletsをはじめとした大小さまざまなショッピングエリアや、Busch GardensやWater Country USAなどの大型アトラクション施設も点在しています。そのほか、数多くのゴルフ場(年に一度、LPGAツアーも行われます)や、東海岸随一のビーチと言われるVirginia Beachまで車で1時間程度でアクセスできるなど、スポーツ好きの方にもとても魅力的な環境です。
2. 生活
住居に関しては、大きくOn Campus(学内の寮)またはOff Campus(学外のアパート)の2つに分けることができます。
(Off Campus住居の例:The Pointe At New Town)
Williamsburgでの生活には、自動車が必須です。ただし、交通量はさほど多くないため、ペーパードライバーの方も安心です。
学校から車で10分程度の距離に大型スーパー(WalmartやTargetなど)が複数あるため、生活必需品に困ることはありません。また、隣町のNewport News(車で30分程度)まで行けば、日本食材を購入することも可能です。
Williamsburgの治安が良いことに加えて、語学学校、幼稚園、医療施設、コミュニティイベント等も充実しており、家族帯同でも安心して暮らせる環境が整っています。
Williamsburgでの生活についての詳細が知りたい方は、お気軽に「在校生」までお問い合わせ下さい。
3. 歴史
イギリス人によるアメリカ大陸初の永住植民地となったJamestown、Virginia植民地の首都として栄えたWilliamsburg、そしてアメリカの独立を事実上決定づけたイギリス軍との戦闘の舞台となったYorktownは、「Historic Triangle」と呼ばれ、アメリカの原点を知ろうと、世界各地から毎年多くの観光客が訪れています。
(1)Jamestown
「すべてはここから始まった」。アメリカ大陸初の英国系植民地で、米国移民社会の原点としてアメリカ人にとっては大変意味のある場所です。Chesapeake 湾に注ぐJames川の河口近くに位置し、1607年に植民が開始されました。入植当時の要塞・建物が再現されたJamestown Settlementは、 Williamsburgの中心から車で6kmの距離。James川畔には要塞・建物だけでなく、復元された3隻の木造船が係留されており、当時周囲に居住していたインディアン・ポワタン族の生活も知ることができます。ディズニー・アニメ「ポカホンタス」は、Jamestownを舞台とした、西洋人男性と初めて結ばれたポワタン族女性の物語です。当時のJamestownは低地で伝染病等が発生しやすい環境であったため、植民地政府は1699年に現在のWilliamsburgに遷都します。Jamestownの地名の由来は、当時の英国王ジェームス王の名をとったものです。(ちなみに、Virginia州の地名は生涯独身を通した女王エリザベス1世に由来します。)
(2)Williamsburg
1699年、最初の入植地だったJamestownから6km内陸部に入ったプランテーションに遷都が行われました。新しい都はオレンジ公ウィリアム三世の 名をとってWilliamsburgと命名されました。これがWilliamsburgのはじまりです。Williamsburgは、その後、独立戦争によりアメリカ合衆国が誕生する1780年までの約90年間、在アメリカ英国植民地政府の首都として繁栄し、パトリック・ヘンリー、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェ ファーソンらが意見を交わしたアメリカ独立思想の発信地でした。その後、アメリカ合衆国独立に合わせてVirginia州の州都がRichmondに移り、歴史の表舞台から消えてしまいます。
Colonial Williamsburgが誕生したのは、英国植民地として繁栄し、建国の精神を生んだ「アメリカ合衆国発祥の地」の保存を呼びかけた、当地の ブルトン・パトリッシュ教会牧師のW・A・R・ゴッドウイン博士と、その呼びかけに応じ財政的援助を行ったジョン・D・ロックフェラー・ジュニアの功績です。結果、Williamsburgは年間400万人が訪れる「アメリカのルーツを知る」歴史探索観光地として復活しました。
(3)Yorktown
18世紀後半、フランスとのアメリカ大陸の覇権争いに勝利したイギリスは、戦費増大に伴う財政難から植民地アメリカへの重税政策を強め、それに反発するアメリカとの間で、ボストン茶会事件を始めとした小競り合いが続いていました。
1776年になされた独立宣言によって、ついにアメリカは本国イギリスとの本格的な戦争(Revolutionary War)に突入します。当初劣勢だったアメリカ軍は、フランスの支援と総司令官ジョージ・ワシントンの強い指導力のもとで徐々に力をつけ、イギリス軍と互角に渡り合えるまでになっていきました。そして1781年、Williamsburg近郊のYorktownにおいて、アメリカ義勇軍とフランス軍との挟撃にあったイギリス軍は、ついに降伏することとなります。このYorktownの戦いは、アメリカ独立戦争末期における最大の激戦でもありました。
American Revolution Museum には、アメリカ独立に至るまでの背景や、当時の生活様式が展示されているほか、当時実際に使用された大砲の実演を見ることができます。